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2024/12/11 15:30
太さや大きさ(高さ)の違いこそあれ、自然の竹はほとんどどれも同じように見えてしまいます。そんな中、一体どの個体を伐採したら良いのか、まず、ここが第一関門です。見分ける難しさです。
次に、伐ったは良いが、隣接している個体があるため倒れない。竹林の整備が完全に終わるまでは、ほとんどがこんな状態です。この倒れない竹を倒すには、高さ20m近くもある竹を持ち上げて横にずらしていくしかありません。このように伐採作業は相当の重労働になります。
次に切り倒した竹はある一定期間はそのままにして、葉枯らしを行い、極力、材が保持している水分を抜く努力をします。その後、必要な部分と必要でない部分を分けますが、必要ない部分も現地に残しておくわけにもいきませんから、結局、全部運び出します。(今の伐採業界は、必要ないものは99%現地に残していきます)できた製品の背景も清々しくしたいので、これも物づくりにおいてのモットーとしています。
以上が実際の製造工程に入る前の過程ですが、相当に地味な仕事です。(しかし、このように丁寧に竹林と向き合ってくると、毎年伐採ごとに美竹林へと変貌していき、本当に気持ちの良い、竹林の清々しさを味わうことができます。暮らし環境の中かに、美竹林があること自体、地域社会への大きな貢献だと思っています。次の世代に、是非とも美しい日本を残していきたいと思っています)
(つづく)
