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2025/11/07 13:42
竹は倍音成分が豊かであることのほかに、繊維方向に高い音速を持っているため、ルームチューナとして上手に活用すると、軽やかでしなやか、加えて音の立ち上がりが早く、中高音域のクリアさとスピード感のある自然な響きが得られます。
一方木は、硬い木から柔らかい木まで、また組成の仕方にもいく通りもあり、木の世界を知り使いこなすことができれば、これほど豊かなひびきを創造できる素材はほかにありません。
幅広い特性があることは重々承知の上で、木全般の音響特性を最大公約数要約すると、共鳴振動から音の吸収まで、ピンポイントでその効果を創造できる素材であり、ひびき感に与える印象は内容の充実度(中身の詰まった音)と言えると思います。
以上、竹素材と木素材の特徴をもとにルームチューニングを考えていけば、生き物にとって(生命にとって)真から心地よいひびき空間を作っていけるのではないかと発想し、製品ラインナップを考えております。
例えばこんな感じです。竹が音を明瞭に軽やかに全方位へ拡散し、木がその拡散された音の中から不要な響き(濁りや付帯音)を制振・吸収し、自然な木質の響きを付加します。結果明瞭でクリアな音場と、深みと艶のある自然な響きが両立した、生々しい立体感のある音が生まれるのではないか、という目論見です。
